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保育士・心理カウンセラー直伝!子育て中のイライラが激減する「べき思考」を手放す方法とは?

終わりが見えない育児を楽にするための実践学!現役保育士で心理カウンセラーの私があなたにこっそり教えちゃいます!

今回は、「~すべき」「~してはいけない」等、誰もが持っている「べき思考」についてその正体を解き明かし、子育てが断然楽になる「べき思考」を手放す方法を伝授。

不安やストレスに蓋をしながら(時々蓋をしきれずに溢れちゃう>_<)いい親にならなくちゃ!と毎日、家事や育児に奮闘中のママ必見です!

目次

こんなはずじゃなかった!

子どもを産む前は、まさか自分がこんなにイライラするなんて思ってなかった!というママさんはとても多いです。
「なんで言うこと聞いてくれないの?!」
時間にも気持ちにも余裕がなくて、イライラの感情のままつい子どもに怒鳴ってしまう。仕事も家事も子育てもどれも中途半端で、そんな自分にもモヤモヤ…


それ、「べき思考」のせいかもしれません。
夜、子どもの寝顔を見ながら申し訳ない気持ちになって自分を責めてしまったりする。
「子どもを産むまでは、子育てで自分がこんなにイライラするとは思ってなかった!」
「夫へのイライラも止まらなーい!」
「こんなはずじゃなかった!」
そう感じているママ達はとても多いです。

そこで今回は、こうしたイライラの原因となる「べき思考」について解説し、手放す方法についてお伝えしていきます。

「べき思考」と上手に付き合えるようになると、イライラすることなく日々を過ごしていけるようになりますよ。

「べき思考」って何?どこから来るの?

そもそも「べき思考」って何でしょう?
簡単に言えば、「~しなければならない」「~すべきだ」あるいは、「~してはいけない」と当たり前に思っている、一人ひとり異なる価値観のこと。
私たちは普段の生活の中で「普通○○だよね」「そんなの常識でしょ」と自分の価値観で物事を判断しています。
だから、そこから外れたことをしたり言ったりする場面に出くわすと「ありえない!」「人として間違ってる!」と思ったりします。
そんな場面を繰り返し見聞きするうちにイライラが強くなり、ついにはほんの少しのことでもイライラしてしまうことになるのです。
SNSで炎上するのも、パートナーや子どもにイライラするのも、自分の価値観に当てはまらないことが起きたことで心が過剰に反応してしまうからだと言えます。
多くの人は常に自分の価値観を通して周りの人や物事と関わっていて、そこから外れることはなかなか受け入れ難いと感じています。それを土台にした考え方が「べき思考」と呼ばれるものなのです。

「べき思考」のもとになる価値観は、幼少期に身近な大人に影響を受けて固定化していきます。特に、厳しく育てられた子は、それが当然のことと思い込んでいたり、そこから外れることを悪とさえ感じたりする傾向が強く、より「べき思考」に囚われやすいといえます。
長い間に心に癖がついた状態が「べき思考」に囚われた状態であり、それを手放すのは簡単ではないかもしれませんが、手放すことでイライラすることが減り、きっと楽しく軽やかに日々過ごしていけるようになりますよ。

「べき思考」を手放すためのプチワーク

ではここで、「べき思考」を手放すために避けて通れない、土台となる価値観について、簡単なワークをしてみましょう。
深刻になる必要はありません。心理テストをするような感覚で楽しんでやってみてくださいね。
ただし、つらい症状が出るようなら無理をせずワークを中断してくださいね。

それでは、紙とペンを用意してLet’s try!

さっそく始めましょう!

これから20個の質問をしますので、あなたの考えに一番近いものをa.~e.の中から選びメモしてください。
正解不正解はありません。今、自分ができているかどうかではなく、どう考えているかを直感で選んでくださいね。

【選択肢】
a.そんなの当たり前でしょ
b.まぁ、そうだよね
c.どっちとも言えないぁ
d.そんなことないんじゃないかなぁ
e.そんなのありえない!

【質問】
1.約束を守るべきだ
2.誰かを傷つけてはいけない
3.目上の人には丁寧な言葉遣いをするべきだ
4.常に向上心を持ってチャレンジするべきだ
5.お金や時間を無駄遣いしてはならない
6.信頼される人になるべきだ
7.自立した人間になるべきだ
8.周りの人とは仲良くするべきだ
9.物事は計画的に進めるべきだ
10.目標を持って事に当たるべきだ
11.家は常にきれいな状態にしておくべきだ
12.したいことをする前にやらなければならないことを先にすべき
13.子どもの食事は手作りしなければならない
14.規則正しい生活を送らなければならない
15.子どもは早く寝かせなければならない
16.相手の気持ちを考えて行動すべきだ
17.役に立つ人間になるべきだ
18.噓をついてはいけない
19.勝負は勝たなければ意味がない
20.人に迷惑をかけてはいけない


さあ、メモできましたか?
このメモをもとに自分の価値観を整理していきますので、ぜひやってみてくださいね。

「べき思考」を手放してみましょう!

では、あらためてメモを見てください。
当然ですが、a.またはb.はあなたの価値観に合っている項目、d.またはe.の項目はあなたの価値観とは違う項目になりますね。
ここでは、あなたの価値観にぴったり合っているa.の項目の中からひとつ選び、あえて逆の意味になる文章にしてみてください。
例えば、
「約束を守るべきだ」ということを当然のことと捉えているとします。
これを逆の意味の文章にするとにすると、
「約束は破るべきだ」となります。

なんだか違和感や心の抵抗を感じませんか?
ここで大切なのは、実際に文章を書いて違和感や心の抵抗を十分に感じること。

では、その気持ちを感じた上で、この2つの文章の間を取ってみましょう。
「約束を破ってしまうこともある」
「約束を破ってしまっても仕方がない」
「約束はできれば守った方がいいかもしれない」


いかがですか?
逆の意味の文章に触れた後に中間の文章をイメージすると、心にスッと入ってきませんか?

心にスッと入ってきたら成功です!
あなたは今、この瞬間「べき思考」を手放せました~!
おめでとうございまぁ~す!

・・・・あ、怪しすぎる( ̄▽ ̄;)

ついふざけてしまいましたm(_ _)m
でも、まぁ遠からず。

このようにして、他の項目についてもいくつかやってみてください。
初めは、なかなかできないかもしれませんが、慣れてくれば必ずできるようになります。
例のように、いくつか書き出してしっくりくる文章を選ぶとやりやすいかもしれません。
選んだ文章を書き出してみましょう。
そして、声に出して言ってみる。←ここ、ポイントです
そうすることできっと「べき思考」を手放していけるようになりますよ。

「べき思考」を手放さないという選択

それでもやっぱり元の文章が一番合っていると思うなら、今はまだその「べき思考」を無理して手放す必要はありません。
自分は今、こんな「べき思考」を持ってるんだなぁ、と自覚するだけで大丈夫です。
ただし、決してジャッジしないこと。
あと、「べき」を誰かに押し付けないことです。
あくまでも、「~すべき」と思っているのは自分で、自分以外の人はそんな風に捉えていないかもしれませんからね。
近しい間柄では、特に注意が必要です。
お子さんやご家族に「べき」の押しつけ、してませんか?

ちなみに、これらの質問は過去の私が多かれ少なかれ持っていたものです。
現在は手放したものが多いですが、あえて手放していないものもあります。
すべてを手放す必要はありませんし、こだわることで自分にとってプラスになることもあるからです。

大切なのは、それを手放すかどうかを自分で決めること。

手放したいかどうかを自分に問いかけてみてください。子育てに家事、仕事等で忙しい日々の中でイライラした時、その原因となっている「べき思考」を手放すことで心穏やかで快適な日々を過ごせるイメージができるなら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

考えると胸が苦しくなる、頭がクラクラする、呼吸が浅くなる、等の身体的な症状が出る方は、そこにつらい過去の経験があるのかもしれません。そんな時は無理せず専門家に頼ることも考えてみてください。

癒しが必要と感じたり、自分で手放すのが難しい時は、遠慮なくご相談くださいね。

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